ガラスの研磨(傷取り)について
超久しぶりに書き込みます。
まず、ガラスの研磨剤ですが、現在は販売(というより小分けでお譲りしてた)はしていません。最初に買った20kgがほとんどはけてしまいました。
とはいえ、時々研磨していて、記事をご覧になった方からお問い合わせをいただくこともあります。手さぐりで始めたガラス研磨ですが、最近、これが一番の方法かなと思う手順が確立してきました。ガラスは成形時に融けていたガラスの表面は概ね鏡面になっています。平滑面にしろ曲面にしろとても滑らかな面が形成されているのが普通です。この表面に傷がついた場合、それを削り込んでならして平滑面を作るのは、手作業では至難の技と言えます。それでも、なんとか傷を消したいという場合は頑張って磨くしかないのですが、小さな傷でもその周囲を削り込んで消すには相当な量のガラスを削ることになりますし、削った後の面が平滑になるには多大な時間を要します。当方で小分けしていた研磨剤で、削りまで行うのは余りに少しずつしか削れないので気が遠くなるような時間がかかります。粗い砂やすりやサンドペーパーでがっつり削るのですが、削ってすりガラスになった面は白いので傷が消えるまで削りこめているか分かりづらく、最終工程までいって傷が残っているという事が実際にはあります。私の場合はサンドペーパーとドリルで削っていたのですが、このサンドペーパー自体が線状の傷をつけていくことになり、それが仕上げで出てきてしまうということも多々あったのです。このまま仕上げても、つるつるの表面にわずかな凹凸が残り、蛍光灯を移しこんでみると、その線が直線になることは稀です。手作業の限界かとも思います。曲面を磨くときなど特にそう思います。通っているガラス工房では、こういった下地面をつくるのに、圧倒的な威力を示すのが、特別な砥石による磨きです。回転する石にガラスを当てて面をつくることができる。ところが、回転する石を用いるので、平面かその石の持っている曲面をつくることしか出来ないのです。曲率半径の変化のある滑らかな曲面の研磨は大きな課題でした。
それに応える方法はありました。今までの技術の中にありました。どうも、プロはみんなそうやっているらしい。共擦りを使うのです。共擦りというと、すりガラスの板の上で磨き砂をまいて水をたらし、器の底をその上で滑らせるという方法がよく見かける光景です。わたしがやったのは、ガラスの小片を手で持って、器の上に磨き粉を撒きガラスの小片で擦っていく方法です。どんな小片を使ったかというのは、秘密ですがあれこれ試せばすぐみつかります。こんどは工房で自分のための小片をつくろうと思っています。
グラスリッツェンステュディオJMの受講生の皆さんには、どうしてもという場合は保証なしですがトライすることができます。メールリンクまでご連絡を。ただし、猛烈な時間をかけて修復するより、新しい器を買ったほうが百倍(以上)経済的です(笑)。何万もかけて補修したいという場合に限ります。
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