研磨の前期まとめです。
ガラスの研磨は、コールドワークとして江戸切子や薩摩切子で古くから行われてきた技術です。肉厚のガラスの表面に刻まれたあまたのカットがきらきらと光っているガラス器には誰でも見覚えがあります。JMラボでは、この研磨を聞きまねではじめました。調べるうちに、ラインの調子を変えたり、修正に使えるかなと思いました(実際にはそんなに甘くはないですが)。
はじめに、わざと傷をつけてしまいました。粒子の大きいペンで強く描いてしまいました。こんなに深く彫ったら(掘ったら!)だめだってば・・・・。
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はじめのうちは、聞きまねですからね・・・、仕上げに使うような細かな研磨剤でやってました。当然、きれいに削れていくのですが・・・おそい。 で、やすりを使ってしまおうかと・・・・大胆です。
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これでは修正しているのだか、ひどくしているのだか。やすりを細かくして、なだらかにしようとしました。が、傷が広がっただけ?
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ここらでやすりは終わりで、あとは研磨剤とドリルです。耳栓を忘れず。仕上がりはこんな具合です。
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文字が残っている。そう、残っています。頑張ればフラットになるかもしれません。この時点でデリケートなラインの修正には使いつらいかなと思いましたが、後は工夫次第です。
もう少し良い方法はと探して、ある会社に問い合わせて、研磨剤のサンプルを送ってもらうことにしました。
まず、研磨消去したい部分の裏側からマジックでマークをつけます。ついで、研磨剤をつけながらドリルで磨きます。

すばらしいことに、この研磨剤の性能は良好で、短時間で今までにはないつややかなガラス表面が得られるようになりました。
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しかし、肉眼では見えない傷やひずみは存在します。特に、強い太陽光を通すとわかります。
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もっとも良くガラスの状態を見るには、強い太陽光を当てながら影を観察します。肉眼でも見えないひずみや傷がよくわかります。この方法は、材料としてガラス器を選ぶときに使えます。
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肉眼でも見える模様は、くっきりとした影を造ります。水滴の影のようなまだら模様の部分が、光が通りながらも微妙に曲げられている場所です。こんなにはっきりと出るのに、肉眼ではわからない場合もあります。
私も、もう消えているだろうと思って影を見てびっくりしました。まるで作業履歴が刻まれているみたいです。
もうすこし、研磨による効果をお伝えしようと考えて、すりガラスを同じ研磨剤で5分間ほど研磨して、その変化を見ました。下の一枚は、油に研磨剤を混ぜて研磨したものです。上二枚は水に混ぜたもの。濃度に差があります。

今回用いた研磨剤のもっとも良いなと思った点は、仕上がり面の艶です。新品のガラスの艶に近い。
古くて、少し曇ってしまった感じのガラスは、この方法で新品の輝きを取り戻せるかもしれないなと思いました。
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このほか、研磨に用いるドリルのアタッチメント、フェルトが基本ですが、細かなノウハウはまだまだありそうです。
コールドワークの一方法として、さらに研究を重ねようと思います。
諏訪北沢美術館で古い切子の作品を見たとき、カット面が思いのほか荒れていると感じました。透明なのだがやや曇りが残っている。なるほど、研磨するのは大変!と妙に納得です。
August 19, 2004 in 削る | Permalink | Comments (0) | TrackBack (0)
