師走に入りますね。
夕闇の冷たさが身にしみるようになってきましたね。夕方、自転車の前かごにポリタンクを積んで灯油を買いに。ところが、最も安上がりのはずの熱源が、今年は高い。角の米屋で一缶700円は去年の話。一気に1000円を超えていました。さて、今夜は少しだけ難しい話を。
ガラスとは何かについて語るページは多くありまして、企業のものやら個人のものまでいろいろです。その中でも良いと思われるのが蜻蛉玉久雄氏による日光陶器店のページでしょうか。氏は蜻蛉玉を作るより色ガラスを作ることの魅力を語っておられますが、私もこちらのページで大分勉強させてもらいました。
そういったページで、得たものというのは、ガラスも高分子のひとつであるということです。高分子というのは分子量が一万以上・・・なんていうより、特定の単位が繰り返しつながって伸びてゆき、巨大分子ができているという表現が良いでしょうか。ところが、ガラスの構造は厳密な特定の単位からなるのでなく、ソーダが多いとかカリが多いとか、そういう表現をされるせいで、基本骨格としてのポリマーを認識することが少ないような気がします。それではその基本となる単位は何か?教科書では石英のSiO2をどんと出してしまうケースが多いような気がします。私は、これに対して、基本となる単位としてH4SiO4を意識することをすすめます。このH4SiO4が、実際にあるのかは分かりませんが、仮想的であっても、これをガラス高分子の基本構成単位だと言うのは、ガラスを理解するのに便利だと思います。というのも、このH4SiO4分子が、持っているOH基を使って脱水縮合すると”(H4SiO4)n-nH2O=(H2SiO3)nというポリマー(シリカゲル)が出来、さらに、このポリマーで出来た二本の分子の間で脱水を行うと2(H4SiO4)n-3nH2O=(H2Si2O5)n、2(H4SiO4)n-2nH2O=(SiO2)nと系統的に整理できます。実際には、Hが部分的に金属イオンに置き換わっているということになります。ガラスを高分子として捉え、重合をコントロールして多彩なポリマーを作る。これは、現在ゾルゲル法として実際に行われています。JMラボは現在のところ、研磨に力を注いでおりますが、重合のコントロールを何かに役立てないかと思いを巡らせているところです。
November 30, 2004 in 日記・コラム・つぶやき | Permalink
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